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「東京・札幌オリンピック映画上映会」を開催しました

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「五輪の年には文化省」キャンペーンイベントとして、11月11日(金)、憲政記念館にて「東京・札幌オリンピック映画上映会」を開催しました。2020年には、東京でオリンピック・パラリンピックが開催されますが、スポーツだけでなく文化の祭典として全国での盛り上がりが期待されています。

『東京オリンピック』(1964年)は、市川崑総監督が「単なる記録映画にはしたくなかった。創造力を発揮して、真実なるものを捉えたい」と自身のインタビューでも語られているように、芸術作品として評価が高く、来場者に時代を超えて当時の高揚感と映画の素晴らしさを伝えました。

『札幌オリンピック』(1972年)の総監督を務めた篠田正浩監督は、自身が駅伝で走ったこともあるスポーツマン。「多くの敗者の上に勝者がいる」ことが痛切にみえる、タイムレースで勝ち上がっていくスピードの鈴木惠一選手にフォーカスしたドキュメンタリーに、海外の上映会でも「これはやらせではないのか?」と驚きの声があがったエピソードも語られました。

「テーマは日本。日本は戦争に敗北することによって得られたことがものすごく多い。スポーツをしながら敗れ去ったときのアスリートの後悔、チームの無念さが人間的な存在理由になっていると思う。勝者はどこかでいろんな大事なことを見落としてしまう。」と締め括り、その後の『札幌オリンピック』上映での鑑賞の楽しみが広がりました。

映画は文化であり、また大きな産業となっています。時代によって制作環境が変わってきている中、国として創造性あふれる映画製作を後押しし、またそれに関わる人材の育成を進めていくためにも、文化省の創設が求められています。

参考:市川崑総監督が語る名作「東京オリンピック」
http://www.joc.or.jp/past_games/tokyo1964/interview/


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